こんにちは。
韓国在住日本人chame(ちゃめ)です。
私は以前、韓国で日本語教師として働いていました。
日本語能力検定試験についての記事はこちらをご覧ください。
現在は転職をしてE7ビザ(研究職)で働いています。
初めての方はぜひこちらからご覧ください↓
突然ですが、日本語能力検定試験の中でも試験Ⅱの聴解問題に苦手意識を持っている人も多いのではないでしょうか。
正直私も最初は意味が分からず解けないことが多かったです、、、。
しかしコツを掴んでからは、アクセント問題に関してはほぼ間違えることはなくなりました。
そこで今回は日本語能力検定試験の試験Ⅱ(聴解)の中でもアクセント問題の解き方に焦点を当てて解説していこうと思います。
実際に私が行った勉強方法やコツを紹介していきます!
日本語教育能力検定試験について
まずは簡単に日本語能力検定試験について復習しておきましょう。
日本語教育能力検定試験は、日本語教員となるために学習している方、日本語教育に携わっている方に必要とされる基礎的な知識・能力を検定することを目的としています。
JEES
毎年夏に申し込みがあり、10月末に試験が行われます。
また、試験は年に1回で日本国内のみで行われます。
令和3年度の試験日は10月24日(日)で出願期間は7月5日(月)から 8月2日(月)まで(当日消印有効)なのでまだ申し込んでない人は早めに申し込みましょう!
毎年受験者が増えているにも関わらず、会場は少ないです、、、。
バスなどを使っていく人は、かなり早めに行くことをおすすめします!
話を戻します(笑)
日本語能力検定試験では試験Ⅰ、試験Ⅱ、試験Ⅲの3つに分かれています。
科目 | 解答時間 | 配点 | 測定内容 |
試験Ⅰ | 90分 | 100点 | 原則として,出題範囲の区分ごとの設問により,日本語教育の実践に つながる基礎的な知識を測定する。 |
試験Ⅱ | 30分 | 40点 | 試験Ⅰで求められる「基礎的な知識」および試験Ⅲで求められる「基 礎的な問題解決能力」について,音声を媒体とした出題形式で測定 する。 |
試験Ⅲ | 120分 | 100点 | 原則として出題範囲の区分横断的な設問により,熟練した日本語教 員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力を測定 する。 |
次に試験Ⅱに注目してみましょう!
試験Ⅱの聴解問題について
試験Ⅱの聴解問題はいろいろな種類の問題があります。
アクセント、拍、イントネーション、プロミネンス、有声音と無声音、母音、子音、音声記号、口腔断面図などなど、、、。
覚えたり理解しなければならないことが盛りだくさんです(笑)
一度にすべてのことを学ぶのは難しいので、今回はアクセント問題だけに注目します。
アクセント問題
アクセント問題は基本的にこのように問題が出題されます。
文章が書いてあり、その中で下線がひかれている部分があります。
その下線部のアクセントを答えるという問題です。
上がるか下がるかを判断するのですが、これが何も知らずに解くと難しい!!!
日本語が母国語ではない人が話しているのを聞いて、「あれ?なんか違和感があるな~」と感じたことはありませんか?
アクセントがちょっと違うとはわかってもどこで上がってどこで下がっているかなんて考えて聞いたことはないかもしれません。
少なくとも私はそんなこと意識して聞いたことはありませんでした、、、。
このアクセント問題ではアクセントの高低を意識して聞かなければいけません。
それではいよいよ、アクセント問題で高得点が取れるコツを紹介していきます!
アクセント問題で高得点が取れるコツ
数字の上にひらがなで下線部の文章を書く
まずは下線部の文章をひらがなに直して数字の上に書きましょう。
こうすることで、一つ一つの文字を意識してアクセントを確認することができます。
下線部の文章が漢字のままだと、一つの漢字に2音以上含まれていることもあるので混乱する可能性があります。
問題が流れる前に、すべての下線部の文章をひらがなに直して数字の上に書いておきましょう。
3音ずつ区切る
さて続いて、下線部が長いときに有効なのが「区切る」ことです。
私はとりあえず、何も考えずに3音ずつ区切っていました。
こんな感じです↓
文章が長くなればなるほど放送で流れてくる文章のアクセントが覚えてられないんです(笑)
私はネイティブの日本人なので、どうしてもよく使うアクセントでその文章を読んでしまいます。
そのため間違ったアクセントが放送で流れてきても、頭の中で慣れ親しんだアクセントに自然と変換してしまうことが良くありました。
なので、3音に区切り、文章を一つの塊であえて理解せず、アクセントの高低のみ理解しようとするのがおすすめです。
3音で区切るのがおすすめな理由はアクセントの高低のパターンがかなり限られてくるからです。
2パターン:低抵低
3パターン:高高低
4パターン:高低高
5パターン:高低低
6パターン:低高高
7パターン:低高低
8パターン:低低高
8パターンになるのです!
これでも多いと思った人は6音で考えてみてください。
2×2×2×2×2×2=64パターンありますよ!
たった8パターンで考えたほうがミスも減るのは間違いありません。
もちろん人によっては2音や4音で区切るのがわかりやすいという場合もあるかもしれません。
自分にあった区切り方を見つけてみてください!
また線を引くことで解きやすくなるコツがもう一つあります。
もう一度画像を見てください。
cとdの後半のアクセントが同じということに気が付くでしょうか!?
このように区切ると同じアクセントの部分が見つかることが良くあります。
この問題を例に考えてみましょう。
もし後半のアクセントが聞き取れた場合、cとdの後半のアクセントは同じなので答えを絞ることができます。
そして選択肢を絞った後に2回目の音声を集中して聞けば正答率も上がるはずです。
ピアノ経験者は有利?
私は小学生の頃からピアノを7年間ほど習っていました。
そのためアクセントの高低はピアノの音階と同じように考えていました!
「ドとレ」でも「ドとソ」でも「ドとラ」でもなんでも大丈夫です。
高と低しかないので低い音と高い音を区別できたら良いです。
文章が放送で流れたら3音ずつ意識しながら、鍵盤を弾くように高低を理解していました。
そのため手が自然と動いていたかもしれません(笑)
もしピアノを経験したことがない人は、一度ピアノアプリなどをインストールしてみても良いかもしれません。
無料のアプリがたくさんあるのでどれでも良いと思います。
2音だけわかればよいのでたくさんの鍵盤も要りません。
もしかしたら、むしろ「わかりにくい!」という人もいるかもしれません。
もしそうだったらすみません、、、。
ピアノのことは忘れてください(笑)
過去問の音声を聞いて何度も練習する。
実践練習は本当に大切です。
特に聴解は実際に音声を聞いて慣れないと解けるようになりません。
アクセントの高低を理解するためにも同じ問題でもいいので、何度も音声を聞いて問題を解く必要があると思います。
聞き取れなかったら潔く飛ばす。
最後は「あきらめる」ことも大切だということをお伝えしてきます。
聴解の問題は待ってくれません。
わからなくて迷っているうちに次の問題が始まってしまいます。
もしわからなかったり自信がなくても、粘って考えるのではなく、あきらめて飛ばすことも重要です。
そうしないと、あとの問題もすべて間違えてしまう可能性があるからです。
1問を犠牲にして他の問題をすべて正解するか、それとも1問のために粘ってほかの問題すべてを犠牲にするか。
確率的にも前者のほうが合格に近づくことは間違いありません。
もちろんすべての問題に正解できるのが理想ですが、もし難しかった場合、あきらめる勇気も持ちましょう!
まとめ
どうだったでしょうか。
私は初めてアクセント問題を過去問で見たときに、全然わからなくて絶望したのを覚えています。
ほとんどの問題で絶望しましたが、、、(笑)
しかし試験前には比較的得意分野になっていたと思います。
最初から試験のスピードで問題を解くのは簡単ではありません。
なので最初はコツを掴みつつ、ゆっくりと何度も音声を聞いても良いかもしれません。
試験が近づいてきたら過去問を使用して実際のスピードで問題を解くのがおすすめです。
聴解問題は慣れたら点数の取りやすい分野だと思います。
今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
では今回はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございました!