日本語教師辞めました。韓国で日本語教師として語学院で働いて感じたことを正直にお話します。

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こんにちは。
韓国在住日本人、chame(ちゃめ)です。

chame<br>
chame

現在、韓国にてE7ビザで働いています。

初めての方はぜひこちらからご覧ください↓


前回、E2ビザからE7ビザに変更した話をしました。

今回は「なぜE2ビザを延長しなかったのか」という部分に触れていこうと思います。

つまり「なぜ日本語教師を辞めたか」という点に焦点を当てていきます。

最初にお話しておきますが、今回の記事はあくまでも私の経験であり、全ての韓国の語学院や日本語教師として働いている方に当てはまるわけではありません。

少しネガティブな内容もありますが、「こんなこともあるんだ~」くらいで読んでいただけると有難いです。

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なぜ日本語教師を辞めたのか?


これは正直言って「自然と辞めることを考えるようになっていった」というのが一番しっくりくるような気がします。

なぜ辞めることを考えるようになったのか。

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いくつか理由があるので順番に紹介していきます。

韓国語が話せない


まずは私の最大の課題である「韓国語能力」からお話していきます。

韓国で日本語教師として働くうえで「韓国語能力」というのは正直なくても働くことは可能です。

私はTOPIK1級もない状態で韓国に来ました。

また、私のようにEJU理系科目を中心に教えていた教師は韓国語能力より専門知識を求められることが多かったです。

しかし韓国語が話せるに越したことはないのです。

生徒も試験や問題演習は日本語で解くとして、解説やちょっとした質問は母国語でしたいという思いがあります。

また、語学院の院長や事務の方が韓国人の場合、コミュニケーションをとるときに韓国語が話せるほうがスムーズに話が進みます。

私はEJU理系科目を教えていたため、ある程度日本語能力の高い生徒を担当することが多く授業中に困ることは少なかったですが、N3、N4レベルの日本語能力の生徒を担当した時に自分の授業スタイルに少し限界を感じました。

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chame

最初に担当していた生徒は大体N2以上の日本語能力でした。

そのほかにもフリートーキングの授業も担当していました。

この授業もN2以上のクラスを担当していたので韓国語で困ることはありませんでした。

しかし「韓国語が話せたらもっとできることの幅が広がるのにな、、、」ともやもやした時間を過ごすことが多かったです。

韓国語能力の低さから韓国で日本語教師として働いていくことに少し考え直すようになっていった。


給料が低い。


実はE2ビザを取得して日本語教師として働く場合、最低賃金が決まっています。

これはビザを取得し、次回延長する審査のため、ある程度の賃金は保証されなければならないからです。

現在はわかりませんが1年前は約17万円くらいが最低ラインだと言われました。

私はEJU理系科目を担当していたのでもう少し多くもらっていましたが、日本語のみだとこれくらいの人も多いようです。

※「全然これより高いよ!」「もっと低いんだけど!!」という方がいらっしゃったらすみません、、、。

ここから税金や保険料をひかれるので、生活は可能ですが貯金までは余裕がないかもしれません。

私が働いていた語学院の韓国人の先生は約16万円だったそうです。

そして半年ほどで辞めてしまいました、、、。

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辞める前日に急に給料を教えてくれました(笑)

一方で大手の語学院の有名講師などは月100万円稼ぐこともあるそうです。

しかしこのような講師の多くがインセンティブ制度で働いており、生徒数、授業数、オンライン授業や自分で作成した教材の収入などを合わせたものになっていることが多いです。

そして収入が不安定というデメリットもあります。

最高で100万円でも0円にもなりえるというのは怖いですね。

そのためビザのために安定した収入が必要となるネイティブ講師は固定給のほうが多いのが現状です。

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chame

E2ビザ以外のビザを持っている場合はインセンティブ制度に挑戦してみても良いかもしれません!

私はオフィステルで一人暮らしをしていましたが、あまり外食もしなかったのでそこまで生活はきつくなかったです。

しかしコロナの影響は恐ろしいものです。

私は何回か語学院休業により収入が激減したことがあります。

学院を決める際、コロナの影響をなるべく受けないために、オンライン授業の設備がどれだけ整っているか確認することをおすすめします。


その時は貯めていたお金で生活しなければならず、将来のことなどは考えられなくなり、精神的にもきつかったです。

ボーナスもなく、学院や人によって給料に差がある。コロナの影響を受けると収入が減る可能性もある。

土曜日も休めない

これは学院によっても違うので土日休みがいい人は、しっかりと確かめてから働くことをおすすめします。


私は働くときと休むときのメリハリをつけたいタイプです。

しかし会社員の方や主婦の方のために土曜日も開講している学院は意外と多く、学生もかなり受講する人数が多いです。

学生さん、本当に毎日勉強してますよね、、、。

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chame

大手の学院になればなるほどその傾向が強いのかな、とも思います。

私の場合、契約上では平日の午後からと土曜日の午前中に出勤する必要がありました。

しかし生徒の中で「どうしても土曜日の午後じゃないと時間がない」と言った生徒がいたらしく、勝手に土曜日は1日仕事になりました。

「明日から土曜日の午後も授業してね~」

院長はこんな感じでした。

基本的にいつも軽い感じで授業を増やしたり日程変更をされてました。

もちろん約束と違うので「できません」と言いましたが、「ケンチャナヨ」と言われて、話を聞いてもらえませんでした。

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chame

私の弱さも原因です。
もっと自分の意見を強く主張する必要がありました。

この時点で学院側には不信感も持ち始めたような気がします(笑)

少し前にも言いましたが、私は休みはしっかり休んで、働くときはしっかり働きたいと思っています。

そのため最初から土日休みを希望していました。

面接のときは「もしかしら土曜日もあるかも~」と言われてそのまま契約してしまったのですが、しっかりと確認しておけばよかったと後から後悔しました。

また、担当している科目(EJUの生物、物理、化学、数学コース1、数学コース2)も多かったので準備に時間がかかりほぼ休みのない1年間でした。

どこかに行くときも問題集をもっていったり、、、。

韓国は日本と比べて休日が少ないので、だんだん疲れがたまっていき、一時期理由のわからない立ち眩みに悩まされる時期もありました。

どんなに働きたくても、体を壊したら元も子もありません。

このころから自分にあった働き方とは、、ということについて考え始めました。

土曜日も授業がある学院は比較的多い。働き方は人それぞれ。自分の働き方に合っているかどうかよく考えてから契約する。

科目数が多すぎる

これは以前違う記事でも軽く書いたのでよかったら見てみてください。


最後のほうにこっそり書いてます(笑)

いろいろあって、結果的にEJUの生物、物理、化学、数学コース1、数学コース2、日本語フリートーキング、面接指導、小論文指導などなど、、。

その他受験に関する資料集めやデータまとめなど事務の仕事も最後のほうは頼まれていました。

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chame

辞めると伝えてから増えたので嫌がらせだったかも、、、(笑)?

しまいはカカオが送られてきて「この日本にある学校を調べてください」と勤務時間外まで送られてくるようになりました。

検索してみたら、その学校のHPは韓国語にも対応しており、なぜ頼んできたのか不思議でした。

一応学校のHPのURLと共に「韓国語に対応していますよ。それでもわからないところがあれば連絡してください。」と返信しました。

帰ってきた返事は「ア、チンチャヨ?」でした(笑)

話が少しそれましたが、とにかく科目数が多かったです。

同じような仕事をしている方にはわかっていただけると思いますが、教える仕事はやはり準備が大変だと私は考えています。

・どのようなスケジュールで教えるのか
・どのような方法で教えるのか
・問題演習は?宿題は?
・わかりにくいところはないか
・どのように説明するのが一番良いのか

考えることは本当に死ぬほどあります。

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chame

しかしこの部分が学院側が最もわかってもらえなかった部分でした。

もちろん準備はすべて授業時間外に行い、給料も支払われません。

教える仕事をする上では避けては通れない道でしょうか、、、。

科目数や、授業数などによっても負担は変わってくると思うので、自分にできる量をしっかりと学院側と話し合っておくことが大切です。

新しい環境、人間関係、韓国語など他にもやらなければならないことが多くあります。くれぐれも無理だけはしないように。

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日本語教師として働いて良かったこと


少しネガティブな内容を書いてきましたが、もちろん日本語教師として働いて良かったこともあります!

生徒と共に成長し、やりがいを感じる。

教育関係の仕事をしている人は「やりがい」が仕事を続けていく要因になっている場合が多いのでは
ないでしょうか。

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chame

私もその一人でした。

生徒から「わかりやすい」と言われた日には、疲れなんかどこかに吹っ飛び、いくらでも授業ができる気分になります(笑)

準備がどんなに大変でも、生徒が満足してくれるとやりがいを感じてうれしくなるんですよね。

他にも、EJUの点数が上がったり、大学に合格したり、、、

本人の頑張りが最も大きいですが、「少しでも力になれたかもしれない」と思うと、とてもうれしい気持ちになります。

また、以前フリートーキングの授業で、こう言われました。

生徒さん<br>
生徒さん

最近は日本に行ける可能性も低くなってきてて、日本語へのモチベーションが下がってきてたけれど、先生と話していてやる気が出てきました。

生徒さんにとっては何気ない一言だったかもしれませんが、私にとってはずっと心に残る言葉でした。

生徒がいるから頑張れるし、やりがいを感じる。生徒の成長と共に自分も成長することができる。

学び続けることができる


いつでもどこでも私たちは学び続ける生き物だと思います。

学校で習うことだけではなく、生活するうえで必要なこと、人とかかわるうえで新しく知ること、自分の興味のあることを学ぶこと。

chame
chame

ずーっと何かを学んでいるんですね。


私は実際に日本語教師として働いたことで、多くのことを学びました。

その多くが専門的な知識ですが、EJUに特化して、問題の出題傾向や解答方法、どうしたら効率よく伝えられるのか、、、など。

毎日が試行錯誤の連続で当時はしんどかったことも、今となれば自分の経験としてしっかりと残っています。

教えることは自分のためだけに勉強するより大変なことです。

でもその分、深い知識が自分につくと思います。

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chame

経験は非常に重要な財産だと思います。

改めて勉強できた分野もあるので、意味のある時間だったと思います。

教えるために人一倍学ぶ必要があるが、学んだ経験は無駄にはならない。

転職してからの変化

転職した後にこのようなツイートをしました。


もともと教育という分野に興味があったので、せっかくの機会を逃してしまうんではないかと
不安に思ったことも正直あります。

しかし、他にもいろいろと経験してからでも遅くはないと思っています。

転職してみて変わったことを簡単に紹介していきます。

土日休み&有休がある


これが一番変わったことかもしれません。

出勤時間も朝からになったので、生活リズムが大きく変わりました。

また、有休も好きな時に取れるので連休にすることもできるそうです。

chame<br>
chame

思いのほかこの生活リズムは自分に合っていました。

今までは夜型の人間だと思っていたのですが、朝から行動すると時間も有効的に使えて、体調も良い日が多いので朝型人間になろうと思います(笑)

休みもしっかりとれるので疲れがたまることも減りました。

給料が上がった

E7ビザはE2ビザよりも基本的に給料が高いことが多いです。

給料が上がったことによって貯金をしたり、やってみたかったことに挑戦したりできるようになりました。

chame<br>
chame

韓国では株式をやっている人が多いので、ひそかに気になっています(笑)

また、転職と同時期に同棲も始めました。


同棲を始めたことで、家賃や生活費などの負担も減りました!

英語でコミュニケーションをとれる


韓国では英語が話せる人が多いイメージがもともとありましたが、私が就職した職場はほとんどの人が英語を話すことができます。

この記事にも書きましたが、私は決してペラペラではありません(笑)

しかし韓国語よりはできます。

その結果、「言ってることが全く分からない」ということはなくなりました。

思っていることを完璧に伝えることはできませんが、コミュニケーションが誰とでも取れるというのはかなりストレスが減りました。

また、英語は日本語や韓国語よりもフランクに話せるので、思っていることをはっきりということもできます。

仕事は結果重視

働き方で変わったことは過程よりも結果が重視されるようになったことです。

もちろん語学院で働いているときも生徒の成績や試験の結果は自分の評価につながっていましたが、より自分の力を試されているような気がします。

誰かのせいにもできないので、日々プレッシャーと共に働いています。

まとめ

全体的にネガティブな内容が多くて、嫌な気持ちになった方もいるかもしれません。

もしそうだったら申し訳ないです。

しかし、あくまでも私が経験した内容であり、私が選択した内容です。

どうか参考程度に読んでもらえると有難いです。

chame
chame

こんなこともあるんだ~くらいで大丈夫です。


外国で働くうえでどうしても不利なことも多くあります。

そしてその結果嫌な思いもするかもしれません。

もちろん日本でも同じことだと私は思っています。

契約の際に気を付けることや、自分の意見をしっかり言うことの重要さなど、私は経験したからこそ気を付けることができています。

日本語教師を辞めましたが、また教育関係の仕事に就くかもしれません。

韓国と日本以外の国で働くかもしれません。

chame
chame

可能性は無限大です!

まだまだ知らないことだらけで、経験してみたいことがたくさんあります。

いつか「こんなこともあったな~」と笑ってこの記事が見れる日が来るといいなと思っています。

では今回はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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