韓国でEJU理系科目を教えている日本人がEJU(日本留学試験)について教えます![E2ビザ]

スポンサーリンク
スポンサーリンク

こんにちは。

韓国在住日本人chame(ちゃめ)です。
今日はEJU(日本留学試験)についてお話ししていこうと思います。

chame
chame

皆さんはEJUという言葉を聞いたことがありますか?

おそらく日本語教師として働いている人は知っているかと思います。

私は韓国で日本語教師として採用されましたが、主にEJU理系対策クラスの授業(物理・化学・生物)を受け持っています。

今回は私の経歴や経験も含め、

①EJU(日本留学試験)ってなに?
②EJUの試験日程・試験科目について。
③EJUの難易度ってどれくらい?
④近年のEJUの状況(受験者数・留学生数など)について。
⑤EJU対策を行う日本人教師について。

これらの内容についてお話していこうと思います。

これからEJU(日本留学試験)を受けたい外国人の方や、日本語以外の科目で海外で教師として働いてみたい方の参考になればと思います。

スポンサーリンク

EJU(日本留学試験)ってなに?

EJUExamination for Japanese University Admission for International Studentsの略で日本留学試験のことを言います。

大学生の時に奨学金を借りたことのある人は知っているかもしれませんが、日本学生支援機構(JASSO)という独立行政法人が主催している入学試験です。

JASSOのHPでは以下のように書かれています。

日本留学試験は、外国人留学生として、日本の大学(学部)等に入学を希望する者について、日本の大学等で必要とする日本語力及び基礎学力の評価を行うことを目的に実施する試験です。

日本留学試験(EJU)-JASSO

対象者は日本の大学(学部・院)や専修学校に入学を希望する外国人留学生で、簡単に説明すると外国人専用のセンター試験のようなものになります。

数学や理科科目、総合科目などの基礎学力以外に日本の大学等で必要とする日本語力の評価を行うことが主な特徴になります。

今回は韓国でこのEJU(日本留学試験)の理系科目の授業を担当している私が、EJUについて説明していこうと思います。

スポンサーリンク

EJUの試験日程・試験科目について

EJUは毎年6月と11月の年2回行われます。2020年はコロナの影響もあり、6月の試験が中止となりました。生徒たちは一生懸命勉強していたのでとても残念でした。

また、試験科目は、

日本語(記述・読解・聴解・聴読解)
理科(物理・化学・生物の2科目から選択)
総合科目(政治・経済・社会・地理・歴史)
数学(コース1、コース2)

になります。

理系なのか文系なのかで数学がコース1とコース2で分かれていたり、志望校が指定する科目を選択して受験する必要があります。

出題言語は日本語と英語があり、大学によっては英語で受けることが可能です。

しかし大学で日本語で試験を受けるように指定されている場合も多く、基礎知識以上に日本語力が重要になってきます。

chame
chame

韓国では日本語で試験を受ける生徒のほうが圧倒的に多い印象です。

解答方式はマークシートですが、日本語の科目では記述を含みます。

また、EJUは国内のみならず、国外でも受験可能です。国外は以下の国で実施しています。

インド
インドネシア
韓国
シンガポール
スリランカ
タイ
台湾
フィリピン
ベトナム
香港
マレーシア
ミャンマー
モンゴル
ロシア

意外かもしれませんが中国国内ではEJUを実施していません。

中国からの日本留学生は非常に多いですが、中国国内で受験ができないため日本滞在のビザを取得して受験するか、何度か来日して受験を受ける必要があります。

もしくは、あらかじめ来日して日本語学校に入学して、EJUを受けるというパターンもあります。

韓国でも、実際に私が教えていた生徒の中には、日本の生活にあらかじめ慣れておきたいという理由から、日本語学校に入学し、EJUの準備をしている生徒もいます。

EJUの難易度ってどれくらい?

EJUを教えているとよく聞かれるのが、難易度についてです。

生徒からも「どれくらいのレベルができたら良いですか?」と聞かれることがよくありますが、理系科目に関して言うならば、ずばり日本のセンター試験をやや簡単にしたレベルです。

chame
chame

これについては、様々な意見があると思いますので、あくまでも参考程度に聞いていただけるとありがたいです。

一番のポイントはEJUが日本の試験だという点だと私は考えています。

最初にも引用しましたが、EJUは以下のことを目的とする試験です。

日本留学試験は、外国人留学生として、日本の大学(学部)等に入学を希望する者について、日本の大学等で必要とする日本語力及び基礎学力の評価を行うことを目的に実施する試験です。

日本留学試験(EJU)-JASSO

韓国の教育方針と日本の教育方針の違い

日本国内でも学校によって様々な教育方針があるように、国によって教育方針というのは大きく変わります。

例えば韓国の高校では部活はほとんどありません。

スポーツをしている人はオリンピックを目指していたり、プロになりために特別なコースに入学するのも珍しくありません。

また、日本では「概念」を重要視しているように感じます。

例えば、高校のテストが記述式だったり、数学では証明問題を解いたり、理系科目でも計算問題だけでなく、なぜそのような結果になるのか説明するようなテストを解いたことがある人も多いのではないでしょうか?

また、理科の実験や実技、部活動などに力を入れているのも、日本の学校の大きな特徴だと思います。

一方で韓国では、概念を学ぶよりも、公式や知識を暗記することが多いそうです。その理由の1つとしてスヌンがあります。

韓国では大学修学能力試験(スヌン)といわれる、日本のセンター試験のようなものがあります。

ニュースなどで見たことがある人もいるかと思いますが、韓国では、このスヌンの得点次第で大学が決まり、将来が決まるといっても過言ではありません。

そのため、韓国の学校や塾では、このスヌンに対応できるように授業やテストを作成している場合が多いです。

スヌンは選択式で問題に答えます。

また、問題量も多いのが特徴です。そのため早く正確に回答するためには公式を暗記しておく必要があります。

しかしEJUは解答欄が穴抜きになっており、数学などでは答えだけではなく、その過程も答えなければいけない問題が多くあります。

選択欄がある場合もありますが、直接空欄に当てはまる数字をマークシートで答えなければいけない問題もあり、苦戦する生徒を多く見てきました。

一番驚いたのは計算は非常に速く答えもわかるのに、途中過程がわからないことが多かったことです。

先ほど、難易度は「日本のセンター試験をやや簡単にしたレベル」と言いましたが、難易度はそこまで難しくなくても、問題形式に慣れていないと解けないというのがEJUの一番のポイントだと思います。

そのため、実際に日本の教育機関で勉強した人がEJUを教えるというのはメリットが多くあると私は考えています。

日本留学を目指している生徒は非常に真面目で優秀な生徒が多いです。

しかし、日本の試験には慣れていません。そこで、日本の試験にどう対応すればよいか自分の経験から教えることで確実に高い点数が取れると思います。

近年のEJUの状況(受験者数・留学生数など)について。

2020年の11月に実施したEJU(第2回)では国内の受験者数が19,642人国外の受験者数は4,992人でした(第1回は中止)。

国・地域別受験者数内訳では中国が最も多く、13,963人です。次いで、ベトナム(2,430人)、ネパール(1,030人)、韓国(418人)となっています。

[2020年11月(第2回)]

国内の受験者数(19,642人)
国外の受験者数(4,992人)

中国(13,963人)
ベトナム(2,430人)
ネパール(1,030人)
韓国(418人)

参考までに2019年の6月(第1回)と11月(第2回)に実施したEJUは以下の通りです。

[2019年6月(第1回)]

国内の受験者数(25,237人)
国外の受験者数(6,682人)

中国(15,707人)
ベトナム(4,680人)
ネパール(1,484人)
韓国(693人)

[2019年11月(第2回)]
国内の受験者数(21,507人)
国外の受験者数(5,905人)

中国(16,053人)
ベトナム(2,158人)
韓国(771人)
ネパール(587人)

一見、受験者数にそこまで変化がないように思えますが、2020年は6月の第1回のEJUが中止になっているので、受験者数は激減したと言えます。

コロナの影響で、日本に行きたいけど落ち着いてからにしたほうが良いと親に言われて延期した生徒もいました。

また、EJUの受験者数の中には、自分の実力を図るために受験している人もいるので全員が日本に留学しているとは限りません。

EJU対策を行う日本人教師について。

現在、コロナの影響で日本留学を目指す生徒が少なくなっているようにも感じますが、実際には日本に留学したいという強い意志を持っている人は多くいます。

新型コロナウイルスが流行る現在、日本語教師は本当に需要はあるのか。という記事でも話しましたが、コロナが収まったら日本へ留学したいという思いで勉強している生徒もたくさんいます。

そして理系大学への進学を希望している生徒も意外と多くいます。

しかし、圧倒的にEJU理系科目を担当する先生が少ないため、日本語は語学院で学び、理系科目などは韓国の受験対策を行う学習塾に通ったり、家で過去問を解いている生徒もいます。

基礎的な知識をつける分には、韓国の学習塾で勉強するのも良いと思います。

しかし、EJUの問題に出てくる日本語の知識や、よく出てくる言い回しなど、ネイティブの教師だからこそ教えられることが多くあります。

私の場合、日本の理系大学院で研究を行い、それと同時に中学と高校の理科の教員免許を取得しました。

大学院在学中に日本語教師の仕事に興味を持ち、日本語の勉強も始め日本語教育能力検定試験に合格しましたが、今は理系の知識をより多く使って働いています(笑)

合格率およそ2割の日本語教育能力検定試験にたった2か月間の独学で合格した勉強法。についてはこちらからご覧ください。

ここまでお話ししたように、海外でEJU理系科目を教える日本人教師は正直需要があると私は思っています。

私は韓国語が話せない状態で韓国に来ましたが、それでも韓国で働けているのは、理系の知識があったという部分が大きいと思います。

chame
chame

しかし、ここで重要なことをお話しておきます。


EJU理系科目を教える日本人教師は正直需要があると言いましたが、それは同時にEJU理系科目を教える日本人教師が少ないということを意味します。

つまり、よほど大きな学院でなければ、1人の先生がEJU理系科目をすべて教えなければならないこともあるということです!

そしてその状況にいるのが、この私です(笑)

少なくとも、数学と理科科目は分かれていて、それぞれの先生がいることが多いですが、私の勤めている学院では理系の先生が日本人、韓国人含めて私しかおらず、1人でEJU理系科目(物理・化学・生物・数学コース1・数学コース2)を教えている状況です。

採用してもらった時には、理科科目担当の教師として話していたのですが、契約書には理系科目と書かれていました。

「理科」と「理系」の違いは大きいですね。気が付かなかった自分が悪いのですが、その時点で学院には不信感を覚えました、、、。この話についてはいずれまたお話できたらと思います。

話が少しそれましたが、韓国でEJU理系科目を教える日本人教師はまだまだ少ないのが現状です。

日本で取得した教員免許が韓国で使えるわけではありませんが、採用される際に非常に評価される資格ではあると思います。

私は大学院時代に、海外の学会にも積極的に参加し、その過程で海外で働きたいと思うようになりました。

自分の経験と知識、そして興味のあることに挑戦するためにたくさん考えた結果、今があります。

全く同じような境遇の人が多いかと言ったら、そうではないと思います。

しかし、少しでも韓国で働きたい人や、理系の知識を使って海外で働きたい人の参考になればうれしいです。

また、現在韓国に住んでいて日本留学を目指している人の役にも立てればうれしいです。

それでは今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

コメント

  1. […] 日本留学試験(EJU)について知らない場合は「韓国でEJU理系科目を教えている日本人がEJU(日本留学試験)について教えます![E2ビザ]」という記事で詳しく解説しているのでよかったら […]

  2. […] EJUについてよくわからない、という人は「韓国でEJU理系科目を教えている日本人がEJU(日本留学試験)について教えます!という記事でEJUの全体像について説明しているのでよかったら […]

  3. […] EJUについてよくわからない、という人は「韓国でEJU理系科目を教えている日本人がEJU(日本留学試験)について教えます!という記事でEJUの全体像について説明しているのでよかったら […]

  4. […] それについては、韓国でEJU理系科目を教えている日本人がEJU(日本留学試験)について教えます![E2ビザ]をご覧ください。 […]

  5. […] EJUについてよくわからない、という人は「韓国でEJU理系科目を教えている日本人がEJU(日本留学試験)について教えます!という記事でEJUの全体像について説明しているのでよかったら […]

タイトルとURLをコピーしました